回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーション病棟は、急性期病院での救急治療を終えられた方を対象に、医師をチームリーダーとした多くの医療専門職(看護師、介護福祉士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)がチームを組んで、早期より集中的なリハビリテーションを行う病棟です。
在宅での生活を想定し、起床から就寝まで個々の疾患、障害に応じたリハビリテーションを行い、心身機能と日常生活活動の改善を図り、自宅や地域社会への復帰を目指します。
回復期リハビリテーション病棟への入院基準
- 脳血管疾患、脊椎損傷・脳炎・腕神経叢損傷などの発症後または手術後の方
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の骨折、又は二肢以上の多発骨折の発症後または手術後の方
- 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の方
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の方
- 股関節又は膝関節の置換術後の方
上記の患者さまに対し、チームの各担当スタッフが入院後すぐから、個々の状態(疾患、障害など)に応じて、起きる、食べる、歩く(移動する)、トイレへ行く、お風呂に入るなどの「日常生活活動」(Activities of Daily Living:ADL)へ積極的に働きかけを開始し、心身機能とADLの改善を図り、早期の家庭復帰を支援していきます。
回復期リハビリテーション病棟回診予定表
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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内科 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
整形外科 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
脳神経外科 | – | – | ○ | – | – | – |
患者さまの1日のスケジュールの一例
起床時から就寝準備まで個別訓練時間以外もセラピストが日常生活動作を支援(介助)します。
6時30分 | 起床・更衣・洗面・排泄動作・モーニングケア |
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7時30分 | 朝食・口腔ケア・排泄動作 |
8時55分 | 離床・リハビリテーション(個別訓練3単位60分)・医師診察(回診)・各種検査 |
12時 | 昼食・口腔ケア・排泄動作 |
13時30分 | 離床・書道(病棟ホールで活動) |
14時30分 | リハビリテーション(個別訓練3単位60分) |
16時 | 病棟浴室での入浴動作訓練(個別訓練2単位40分) |
18時 | 夕食・口腔ケア・排泄動作・イブニングケア |
19時 | 就寝準備・更衣・排泄動作 |
21時 | 就寝 |
チームアプローチによるリハビリテーション
・主治医、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による医学的・心理的・社会的サポート
・医療ソーシャルワーカーによる心理的・社会的サポート
・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による個別リハビリテーション
・365日対応(土日祝祭日含む)のリハビリテーション体制
・早出・遅出スタッフによる起床から就寝までのリハビリテーションケア、リハビリテーション看護・介護の実践
・全職種参加によるカンファレンスの開催とリハビリテーション計画、進捗状況の説明
・自然あふれる落ち着いた療養環境を利用した屋外でのリハビリテーション
・理学療法士・作業療法士・医療ソーシャルワーカーによる外出・外泊支援、入院早期からの訪問調査
・退院後も当院リハビリテーションスタッフによる訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、ショートステイ施設の利用などによる継ぎ目のない(シームレス)医療・介護サポート体制を構築しています。